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サンティアゴ巡礼旅を振り返って

サンティアゴ巡礼旅が終わって、ソウルに戻り1週間ほど経過しました。足の痛みはかなりマシになったとはいえ、内くるぶし下あたりがまだ微妙に痛いです。

私がサンティアゴ巡礼路を歩こうと思った経緯。サンティアゴ巡礼ツアーにゴンさんが添乗員として同行することになり、夫婦で行く約束をしていた中国旅行がキャンセルに。それで、私はツアー客として、同じツアーに参加したというわけです。私がサンティアゴ巡礼路を歩こうと決めた1番の理由は、ゴンさんと一緒にいたいから。はい、夫依存症です。

ツアー参加者は20代~60代の14人、そのうち私だけが日本人、そして添乗員がゴンさんというメンバー。聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路はいくつかあるが、私たちが歩いたルートは最もポピュラーな「フランス人の道」。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmを歩いた。レオンで1日休息日があったので、実際に歩いた日数は32日間。

サンティアゴ巡礼旅を振り返ってみて思うこと。正直、ツアーに参加したのは失敗だった。スケジュールに縛られ、自分のペースで歩くことができなかった。1日20km以上歩く日がほとんどで、多い日は30km以上歩かなければならなかったし、休みたくても休みなく毎日歩かなければならなかったのは、本当につらかった。ツアー参加者(特に高齢者)との共同生活もストレスが多かった。

ゴンさんにとっては仕事なので、ピリピリしていた。ストレスが溜まったゴンさんに何度もキレられ、夫婦仲が悪くなり、離婚まで考えた。もう少し時間が経てば、またこの気持ちは変わるとは思う。実際、今はかなり落ち着いた。

私の場合は特殊なので、日本の旅行会社でツアーに参加すればまた違うだろうし、一概にツアー反対というわけではありません。3回に分けて行くツアーや最終100kmを歩くツアーがあるみたいですが、100kmを歩くだけでもかなり満足できそうです。800km歩いてみて、ほとんど毎日同じことの繰り返し、風景もさほど変わらないので、途中から飽きてきました。

15人のうち全行程を徒歩で踏破したのは9人。荷物を全行程背負って歩いたのは2人。でも他の人に荷物を預けていたらしいので、正確にはゴンさん1人のみ。私は全行程踏破しましたが、1度だけ荷物宅配を利用しました。最初からそのつもりで、全行程荷物宅配を利用した人もいました。

巡礼路を歩く上で重要なのが、靴選びと荷物の軽量化!靴が合っていないせいで足が痛くなる、荷物が重すぎて足が痛くなるというパターンが多かったです。準備の段階でかなり慎重に装備を準備しましたが、持っていってよかったもの、持っていけばよかったものなど、行ってみて気付いたことを次回紹介します。引っ張ってすみません。

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コメント

キャンプ

はじめまして。
貴重な情報ありがとうございます。
あの、私ベッドバグが怖いので出来ればテントを使用するかとおもいます。
全行程は無理だろうとおもうけどどうですか。ありがとうございます。

おつかれさまです!

ミキさん!お帰りなさい!
そしてお疲れ様です。

ミキさんのブログを読むだけだと
そんな大きな喧嘩や離婚を考えた事があったなんて感じなかったです。
でも、そりゃそんな極限状態だったら
思いますよ!むしろ健全ですって!
(そして、韓国老人の他者へ与えるストレスは本当に凄まじいですから見えないストレスもあったでしょうに…!)

旦那さまとミキさんの仲の良さそうな
おしどり夫婦っぷりを見て、
同じ日韓夫婦としていつも反省ばかりです。
まだまだ、足が痛まれるとの事で
早く回復すると良いですね!

Re: キャンプ

サバイ様、はじめまして。
サバイ様と言う名前からタイ好きとお察しします。私もタイが大好きなもので。
テントということは野外に宿泊されるのでしょうか?
アルベルゲ代の節約になりますが、ベッドバグ対策のためだけなら、正直おすすめしないです。
テントの分荷物が重くなるし、野外に宿泊する場合、シャワーやトイレなど使えないのは不便だと思うのです。
ベッドバグは大きいので、侵入する隙間さえ無ければ防げそうなんですが、どうでしょうか?
実際ベッドバグに何箇所も刺されましたが、かゆいだけで毒は無いので、あまり気にしなくても大丈夫!

Re: おつかれさまです!

ゆっこさん、いつもあたたかいコメントありがとうございます。
巡礼に行く前は、どんな楽しい旅になるかとワクワクしていたのに。
結果的にはブログに愚痴や情けないことばかり書いてしまいました。
自分の閉鎖的な性格のせいでもあると思います。
もっと積極的に楽しもうと思えば、楽しめたと思うんですが。

離婚まで考えたのは、必要とされていないような気がしたからかな。
でも、離婚はやっぱりしたくない!
もう大丈夫だから、文章にすることができたと思います。

ゆっこさんは最近体調はどうですか?
韓国におられるのでしょうか?
韓国はすでに冬に突入しちゃいましたね。
寒さにやられないようお互い頑張りましょう!

ごくろうさま

長旅お疲れさまでした。
巡礼紀楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。

韓国老人の傍若無人ぶりは凄まじいので体験したことのない方にはいくらお話しても理解いただけないでしょうね。ブルドーザーとかダンプカーのイメージでそんなに外れてないと思いますが。

夫婦間のことはその夫婦にしか分からないのでもちろん私になんか分かるわけないのですが。 雨降って何とか… みたいになると良いですね。

いつも更新楽しみにしてます

巡礼の旅お疲れ様でした!
はじめまして、二年位前に偶然このブログを見つけて、過去ログから全部読ませて頂きました!みきさんの書く文章は読みやすく、大好きです。
これからも更新楽しみにしてます。
今回の旅で、みきさんが風邪でダウンしかかった時にゴンさんはとっても優しいご主人だと思いました。羨ましく思いながら読みました。

Re: ごくろうさま

ナイショ様、こちらこそありがとうございます!
そうなんですそうなんです。わかっていただけてうれしいです。

旅中は夫婦だけで話し合う時間がなかったのでうまくいかなかったのもあるかも。
家に帰ってからきちんと向き合って話し合い、仲直りできました。
心配していただき、ありがとうございます。

Re: いつも更新楽しみにしてます

アラフォーパンダ様、はじめまして!
コメントありがとうございます。
文章書くことははっきり言って好きではなく、どちらかというと苦手なんですが、記録としてブログを書いています。
でも読んでくださる方がいて、このようなコメントもいただけるとは、感激です。
これからも続けていこうと思います。

No title

泣ける・・・。
私は1週間夫がいないだけで、胃腸炎になったりするほどなので、1ヶ月別々なんて考えられない!
ミキさん、めっちゃ頑張りましたね、韓国高齢男性は自分が神様のように思っちゃってる場合多々ありですからね。
これからはちょっとやそっとの韓国生活じゃ、微動だにしそう!
私はイラつくと夫にめちゃくちゃやつあたりするので、逆に反省します。
お疲れ様!!

Re: No title

ちかさん、こんにちは!
いつもちかさんのブログ楽しみに拝見しています。
同じ韓国在住ということで、共感できる部分が多く楽しませていただいています。

韓国に来てすぐの頃に比べれば、かなり慣れたつもりだったのですが、やっぱり強烈な人多い!
確かに私もレベルアップできた気がします。
ありがとうございます!
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プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




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