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台湾原住民について学ぶ「烏來泰雅民族博物館(ウーライタイヤル民族博物館)」

烏来老街にある「烏來泰雅民族博物館(ウーライタイヤル民族博物館)」を見学。入場料は無料というのがうれしい!



3階建てのタイヤル族博物館では、歴史、伝統文化、生活風習、宗教信仰、祭典行事など、タイヤル族の風習や文化を学ぶことができる。

タイヤル族は「タイヤル亜族」とセデック亜族」に分けられる。

烏来郷のタイヤル亜族の祖先のほとんどはPINSBKAN(南投県瑞岩部落)が発祥。PINSBKANの巨岩が2つに割れ、中から始祖となる1人の男と1人の女が産まれた。人口が増えたため、分割して移動したという。居住地域は、台湾北部の新北市烏来区から花蓮以北の中部南投県にかけての山岳地帯。

台湾原住民の中でもとくに勇猛果敢で、日本の支配にも最後まで抵抗したことで知られる。日本統治下の台湾で起きたセデック族による抗日暴動「霧社事件」は「セデックバレ」というタイトルで映画化されている。

「セデックバレ」の中で女優としてタイヤル族を演じるビビアン・スーの母親がタイヤル族というのも有名。









入れ墨はタイヤル族の伝統文化の中で極めて重要な儀式であり、男性は額と顎に2つの短く太い垂直な線を入れた。女性は額と唇から耳にかけて頬に入れ墨を入れた。日本統治時代に禁止され、70年以上前からは入れ墨の習慣はなくなった。

男性は首狩りを経験した後にのみ下顎に入れ墨を入れる資格となった。女性は機織り技術が優れていれば、入れ墨を入れる資格を与えられた。入れ墨は結婚の条件にもなっていた。

タイヤル族にとって首狩りをすることは、死後に祖霊の世界に行くためと信じられていた。





入れ墨の道具。



タイヤル族は台湾原住民の中で布を織る民族として最も優れている。現在も少数の女性たちが手工芸として織物を手がけている。

















離れた場所の民族の文化や風習に共通点があるのが不思議。例えばタイヤル民族とアイヌ民族にはどちらもムックリ(口琴)があり、形も演奏方法も同じ。民族衣裳も民族が違ってもなぜか民族衣裳とわかるデザインなのが不思議だ。

【烏來泰雅民族博物館】
入場料:無料
住所:新北市烏來区烏來里烏來街12号 
電話:(02)2661-8162 
開館時間:9:30~17:00(土日18:00) 
休館日:毎月第1月曜日、旧暦の大晦日と元旦、選挙日、政府指定または天然災害による停止日

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miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




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