2017/02/12
台湾原住民について学ぶ「烏來泰雅民族博物館(ウーライタイヤル民族博物館)」
烏来老街にある「烏來泰雅民族博物館(ウーライタイヤル民族博物館)」を見学。入場料は無料というのがうれしい!
3階建てのタイヤル族博物館では、歴史、伝統文化、生活風習、宗教信仰、祭典行事など、タイヤル族の風習や文化を学ぶことができる。
タイヤル族は「タイヤル亜族」とセデック亜族」に分けられる。
烏来郷のタイヤル亜族の祖先のほとんどはPINSBKAN(南投県瑞岩部落)が発祥。PINSBKANの巨岩が2つに割れ、中から始祖となる1人の男と1人の女が産まれた。人口が増えたため、分割して移動したという。居住地域は、台湾北部の新北市烏来区から花蓮以北の中部南投県にかけての山岳地帯。
台湾原住民の中でもとくに勇猛果敢で、日本の支配にも最後まで抵抗したことで知られる。日本統治下の台湾で起きたセデック族による抗日暴動「霧社事件」は「セデックバレ」というタイトルで映画化されている。
「セデックバレ」の中で女優としてタイヤル族を演じるビビアン・スーの母親がタイヤル族というのも有名。




入れ墨はタイヤル族の伝統文化の中で極めて重要な儀式であり、男性は額と顎に2つの短く太い垂直な線を入れた。女性は額と唇から耳にかけて頬に入れ墨を入れた。日本統治時代に禁止され、70年以上前からは入れ墨の習慣はなくなった。
男性は首狩りを経験した後にのみ下顎に入れ墨を入れる資格となった。女性は機織り技術が優れていれば、入れ墨を入れる資格を与えられた。入れ墨は結婚の条件にもなっていた。
タイヤル族にとって首狩りをすることは、死後に祖霊の世界に行くためと信じられていた。


入れ墨の道具。

タイヤル族は台湾原住民の中で布を織る民族として最も優れている。現在も少数の女性たちが手工芸として織物を手がけている。








離れた場所の民族の文化や風習に共通点があるのが不思議。例えばタイヤル民族とアイヌ民族にはどちらもムックリ(口琴)があり、形も演奏方法も同じ。民族衣裳も民族が違ってもなぜか民族衣裳とわかるデザインなのが不思議だ。
【烏來泰雅民族博物館】
入場料:無料
住所:新北市烏來区烏來里烏來街12号
電話:(02)2661-8162
開館時間:9:30~17:00(土日18:00)
休館日:毎月第1月曜日、旧暦の大晦日と元旦、選挙日、政府指定または天然災害による停止日
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