2021/02/21
済州島の昔のトイレ「トットンシ(豚便所)」
ずっと行きたかった「城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)」に、JJが連れて行ってくれました。まずは民俗村エリアにある粉食屋さんで、ホットクを食べました。1個700ウォンだったかな?済州島は比較的物価が高いですが、ホットクは安いです。そして済州島のホットク生地にはよもぎが練り込まれているのが特徴。


데맹이 맹심헙써예
(머리)(조심하세요)
「頭に気をつけて」という意味ですが、韓国の標準語だと「モリチョシマセヨ」、済州方言では「テメンイ メンシムホムソエ」?昔から済州島に住んでいる人しかわからない独特の言葉です。

駐車場の奥にある観光客向けの村を見学。今はツアーで来る人もいないのでひっそりとしていますが、駐車場にツアーバスを停めて、食堂で食事をして、そのままお土産屋さんとセットで案内する場所のようです。
両側に穴の開いた石を置き、そこに丸木を通す柵のような済州島の伝統的な門。「チョンナン」というそうです。丸木が3本ともかかっている場合、家の者が遠方へ出かけて留守、2本かかっている場合には少し遠くまで出かけている、 1本だけかかっているならすぐ近所におり、全部降ろされているときは家の中に人がいるという意味。このように客は「チョンナン」を見て家の人の不在や戻り時間を知ることができました。
済州島は風と石と女が多く、泥棒と物乞いと門が無い「三多・三無の島」と言われています。

昔の済州島は水が貴重でしたので、このようにして雨水を溜めていました。飲み水や食事に使う水は湧水を瓶で運び、洗濯や食器洗いの水は雨水を使ったようです。

済州島の伝統的なトイレは「トッ(豚)トンシ(トイレ)」と呼ばれ、屋外に石で作られました。少し高い位置に作られたトイレの穴から排泄物が豚小屋に落ち、黒豚が排泄物を食べて処理します。そしてこうして育てられた黒豚は「トン(糞)テジ(豚)」と呼ばれ、それをまた人が食べるというサイクル。めっちゃエコなシステムですね。

トットンシには目隠しの壁も屋根も無く、人がトイレでしゃがむと豚が寄って来るので、木の棒で豚を追い払いながら用を足したようです。

済州島では「トットンシ(돗통시)」、中国では「豬厠(チョソク)」、日本にも沖縄や奄美大島に「フールー」と呼ばれる豚便所があったそうです。
今では衛生面での問題から文明国ではこのトイレは使われなくなりました。こちらでも観光用に保存されていますが、もちろんトイレとしては使われていません。
この辺り一帯が「城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)」だと思いますが、次は民俗村の南門の方に移動して村を見学しました。
【몰고랑】
住所:제주 서귀포시 표선면 성읍리 675-2
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