2021/02/22
朝鮮時代の済州島の村「城邑(ソンウプ)民俗村」
「城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)」は、通常の民俗村とは異なり、現在も人々が暮らしており、昔の済州島の人々の生活の場がそのまま保たれています。村全体が重要民俗資料に指定されています。済州島は、朝鮮時代の約500年間、行政区域を済州牧、大静(テジョン)県、旌義(チョンイ)県に区分されました。そのひとつ旌義県の城があったため、行政・軍政の中心として栄えました。高麗後期から頻繁にあった倭寇の侵入による被害を防ぐため、朝鮮前期に土で築いた城である。
無料駐車場に車を停めて、地図看板を見ていたらアジュンマが寄って来て説明をし始めました。この方はこの村に住む方で、民俗村の案内をしてくれるボランティアガイドさん。
過去にこちらを訪れた旅行者のブログなどを見ましたが、ガイドさんに案内してもらうと、五味子(オミジャ)茶、冬虫夏草、馬の骨サプリメントなどの高価な健康食品の売り込みがあるそう。そのせいで観光地としてのイメージダウンに繋がっているようです。
村に住む方のお話しを直接聞けるのはとても魅力的ですが、私達が売り上げに貢献できるとは思えないので、私達だけで見学させていただきました。
旌義城(民俗村)南門の前のトルハルバン。向かい合わせてさらに2基が建っています。南門、東門、西門の両側にそれぞれ2基ずつ建てられ、城の中に出入りする人々を監視して住民の安全と健康を守る石像です。
済州島の他のトルハルバンとは少し顔が違います。こちらのトルハルバンが元祖トルハルバンとの説もあります。

復元された南門。

南門の上から集落を見渡すことができます。


済州島の伝統家屋は「チョガ(草家)」と呼ばれ、茅葺き屋根と石積みの壁が特徴です。
風が強いので屋根が低く、茅葺き屋根は、縦横方向に無数の紐でしっかりと結わえて風で飛ばされないように工夫しています。済州島は火山島で稲作に不向きなため、屋根には藁ではなく茅が使われています。

火山島である済州島には玄武岩がいたる所にあり、石垣にはこの黒っぽい石が使われています。石をバランスよく積み上げて作られていて、石と石の間の隙間から風が吹き抜けるため、強い風でも石垣が崩れません。

1909年に作られた町の教会。済州で2番目に古いという100年の歴史がある町教会。教会は建て直されたものですが、敷地内に当時作られた鐘楼が残されています。

【城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)】
住所:제주도 서귀포시 표선면 성읍리
連絡先:064-787-4501
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