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朝鮮時代の済州島の村「城邑(ソンウプ)民俗村」

「城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)」は、通常の民俗村とは異なり、現在も人々が暮らしており、昔の済州島の人々の生活の場がそのまま保たれています。村全体が重要民俗資料に指定されています。

済州島は、朝鮮時代の約500年間、行政区域を済州牧、大静(テジョン)県、旌義(チョンイ)県に区分されました。そのひとつ旌義県の城があったため、行政・軍政の中心として栄えました。高麗後期から頻繁にあった倭寇の侵入による被害を防ぐため、朝鮮前期に土で築いた城である。

無料駐車場に車を停めて、地図看板を見ていたらアジュンマが寄って来て説明をし始めました。この方はこの村に住む方で、民俗村の案内をしてくれるボランティアガイドさん。

過去にこちらを訪れた旅行者のブログなどを見ましたが、ガイドさんに案内してもらうと、五味子(オミジャ)茶、冬虫夏草、馬の骨サプリメントなどの高価な健康食品の売り込みがあるそう。そのせいで観光地としてのイメージダウンに繋がっているようです。

村に住む方のお話しを直接聞けるのはとても魅力的ですが、私達が売り上げに貢献できるとは思えないので、私達だけで見学させていただきました。

旌義城(民俗村)南門の前のトルハルバン。向かい合わせてさらに2基が建っています。南門、東門、西門の両側にそれぞれ2基ずつ建てられ、城の中に出入りする人々を監視して住民の安全と健康を守る石像です。

済州島の他のトルハルバンとは少し顔が違います。こちらのトルハルバンが元祖トルハルバンとの説もあります。



復元された南門。



南門の上から集落を見渡すことができます。





済州島の伝統家屋は「チョガ(草家)」と呼ばれ、茅葺き屋根と石積みの壁が特徴です。

風が強いので屋根が低く、茅葺き屋根は、縦横方向に無数の紐でしっかりと結わえて風で飛ばされないように工夫しています。済州島は火山島で稲作に不向きなため、屋根には藁ではなく茅が使われています。



火山島である済州島には玄武岩がいたる所にあり、石垣にはこの黒っぽい石が使われています。石をバランスよく積み上げて作られていて、石と石の間の隙間から風が吹き抜けるため、強い風でも石垣が崩れません。



1909年に作られた町の教会。済州で2番目に古いという100年の歴史がある町教会。教会は建て直されたものですが、敷地内に当時作られた鐘楼が残されています。



【城邑民俗村(ソンウッミンソッチョン)】
住所:제주도 서귀포시 표선면 성읍리
連絡先:064-787-4501

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プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




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