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人吉観光と熊本豪雨災害の爪痕

五箇荘から人吉に戻って来る途中、休憩に立ち寄った道の駅「子守唄の里・五木」。初めて見るくぶねという柑橘類を買ったら大失敗。種が多くて酸っぱい!そのまま食べるより、かぼすやゆずのように風味付けに使うのが良さそうです。



栗だけで作った栗あん入りの栗まんじゅうは、素朴な味でおいしかったです。



この日宿泊する「人吉旅館」の駐車場に車を置かせてもらい、周辺の観光に出かけます。

「人吉旅館」の目の前、国宝「青井阿蘇神社」の楼門前にある蓮池に架けられたコンクリート造の3連アーチ橋「禊橋」。



架設は大正10年で、熊本県内に現存する最古のコンクリート橋梁と言われています。令和2年7月豪雨の影響で、現在通行止めになっています。欄干が破壊されたまま、まだ修復されていません。

令和2年7月4日に発生した大水害は、一瞬のうちに人吉の市街地を飲み込み、「青井阿蘇神社」も本殿の床下浸水、廊・幣殿・拝殿の床上浸水、楼門は1.5mの深さまで水没しました。



境内には本殿、幣殿、拝殿、桜門などが建てられています。国の重要文化財にも指定され、人吉様式と呼ばれる桜門は、作家の司馬遼太郎氏も「この桜門は京都あたりに残っている桃山風の建造物(西本願寺の唐門など)などよりもさらに桃山ぶりのエッセンスを感じさせる」と感嘆したとか。



創建は806年(平安時代)で1200年以上の歴史を誇ります。現在の建物は、慶長14年(1609)から18年にかけて造営され、本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門の五棟社殿群が熊本県で初の国宝指定を受けました。建造物としては日本最南端の国宝になり、茅葺の建物としては全国唯一の国宝。桃山様式と呼ばれる装飾豊かな手法で造られ、今もその美しい様式をとどめています。全体的には黒を基調にした漆塗りで、細部は朱塗りで、いたるところに華麗な文様が施されています。





【青井阿蘇神社】
住所:熊本県人吉市上青井町118
電話:0966-22-2274

続いて、鍛冶屋町を散策。歴史あるみそ・しょうゆ蔵
「釜田醸造所」へ。こちらも豪雨の被害から復興し、ようやく再開されたそうです。



工場(蔵)見学後、売店の休憩コーナーでお茶をいただき、醤油や味噌を使った佃煮・みそ漬けなどを試食させていただきました。試食させていただいたのがおいしくて、色々とお土産を購入しました。



【釜田醸造所】
住所:熊本県人吉市鍛冶屋町45
電話:0966-22-3164
定休日:12月28日~1月3日、不定休
見学時間:9:00~16:00 

人吉の郷土玩具「きじ馬」と言うそうです。人吉のシンボル的存在で、たくさん見ました。



人吉駅前のからくり時計から陽気な音楽が流れ、人形が動く様子を見ることができました。



人吉駅前の仮設商店街「モゾカタウン」。「モゾカ」とは、人吉球磨言葉で"小さくて可愛い"の意味だそうです。昨年7月の豪雨災害で店舗を失うなどした事業者を支援するための仮設商店街で、飲食店など23店舗が集まっています。仮設商店街は、他の場所にもありました。たくさんの方々が被害に遭われ、まだ復興途中です。実際に足を運だことで、当時の被害の大きさを改めて実感しました。たくさん応援したいです。



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プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




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