2022/01/25
人吉観光と熊本豪雨災害の爪痕
五箇荘から人吉に戻って来る途中、休憩に立ち寄った道の駅「子守唄の里・五木」。初めて見るくぶねという柑橘類を買ったら大失敗。種が多くて酸っぱい!そのまま食べるより、かぼすやゆずのように風味付けに使うのが良さそうです。
栗だけで作った栗あん入りの栗まんじゅうは、素朴な味でおいしかったです。

この日宿泊する「人吉旅館」の駐車場に車を置かせてもらい、周辺の観光に出かけます。
「人吉旅館」の目の前、国宝「青井阿蘇神社」の楼門前にある蓮池に架けられたコンクリート造の3連アーチ橋「禊橋」。

架設は大正10年で、熊本県内に現存する最古のコンクリート橋梁と言われています。令和2年7月豪雨の影響で、現在通行止めになっています。欄干が破壊されたまま、まだ修復されていません。
令和2年7月4日に発生した大水害は、一瞬のうちに人吉の市街地を飲み込み、「青井阿蘇神社」も本殿の床下浸水、廊・幣殿・拝殿の床上浸水、楼門は1.5mの深さまで水没しました。

境内には本殿、幣殿、拝殿、桜門などが建てられています。国の重要文化財にも指定され、人吉様式と呼ばれる桜門は、作家の司馬遼太郎氏も「この桜門は京都あたりに残っている桃山風の建造物(西本願寺の唐門など)などよりもさらに桃山ぶりのエッセンスを感じさせる」と感嘆したとか。

創建は806年(平安時代)で1200年以上の歴史を誇ります。現在の建物は、慶長14年(1609)から18年にかけて造営され、本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門の五棟社殿群が熊本県で初の国宝指定を受けました。建造物としては日本最南端の国宝になり、茅葺の建物としては全国唯一の国宝。桃山様式と呼ばれる装飾豊かな手法で造られ、今もその美しい様式をとどめています。全体的には黒を基調にした漆塗りで、細部は朱塗りで、いたるところに華麗な文様が施されています。


【青井阿蘇神社】
住所:熊本県人吉市上青井町118
電話:0966-22-2274
続いて、鍛冶屋町を散策。歴史あるみそ・しょうゆ蔵
「釜田醸造所」へ。こちらも豪雨の被害から復興し、ようやく再開されたそうです。

工場(蔵)見学後、売店の休憩コーナーでお茶をいただき、醤油や味噌を使った佃煮・みそ漬けなどを試食させていただきました。試食させていただいたのがおいしくて、色々とお土産を購入しました。

【釜田醸造所】
住所:熊本県人吉市鍛冶屋町45
電話:0966-22-3164
定休日:12月28日~1月3日、不定休
見学時間:9:00~16:00
人吉の郷土玩具「きじ馬」と言うそうです。人吉のシンボル的存在で、たくさん見ました。

人吉駅前のからくり時計から陽気な音楽が流れ、人形が動く様子を見ることができました。

人吉駅前の仮設商店街「モゾカタウン」。「モゾカ」とは、人吉球磨言葉で"小さくて可愛い"の意味だそうです。昨年7月の豪雨災害で店舗を失うなどした事業者を支援するための仮設商店街で、飲食店など23店舗が集まっています。仮設商店街は、他の場所にもありました。たくさんの方々が被害に遭われ、まだ復興途中です。実際に足を運だことで、当時の被害の大きさを改めて実感しました。たくさん応援したいです。

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