fc2ブログ

陵山里古墳群(ヌンサンニコブングン)

先週末に参加した韓国観光公社主催の在韓日本人ネットワークブログ記者団モニターツアー。扶余(プヨ)・公州(コンジュ)1泊2日の旅の様子を少しづつ更新しています。

扶余には、百済時代の古墳が点在しています。その中でも百済の王陵と伝えられている陵山里古墳(ヌンサンニコブン)は、規模が大きく保存状態が非常によい古墳です。



古墳群の入口にある百済古墳模型展示館へ。



陵山里寺址の模型、百済王族たちのイメージ衣装パネルが展示されています。



国宝287号「百済金銅大香炉」のレプリカ。1993年に陵山里古墳群の隣にある陵山里寺址から出土しました。1993年って、つい最近ですね!本物は国立扶余博物館に展示されています。

蓋の最頂部に鳳凰、鳳凰の下では5人の楽士が楽器を演奏しており、5つの山嶺に鳥、胴部は全体が蓮の花のつぼみの形で、脚部には龍がいます。



朝鮮半島で見ることができなかったはずの像や猿の姿が確認できるのも興味深いです。



展示館の前の陵山里寺址(ヌンサンニ・サジ)は、発掘が終わり復元工事中。

ブルーシートで覆われた小高い部分が扶餘羅城(城壁)跡。城を守る魔除け的な意味で城壁の外に墓が作られたとか。



陵山里古墳群公園の一角に2つ並んでいる墓は、百済滅亡の際に唐に連れて行かれた義慈王とその王子である扶余隆の墓。義慈王は長安でなくなったが、墓が確認できないそう。そこで、長安から土を運び、ここに新しく墓を作ったというもの。ということは、本物の墓ではないのですね。



陵山里古墳群は、山のような7つの古墳があります。百済が今の扶餘に遷都したときの王達の王陵と伝えられていますが、ほとんどの古墳が盗掘され副葬品はほとんど残されていません。



陵山里古墳の1号墳では、百済の古墳ではほとんど目にすることができない四神図壁画が発見されました。本物は現在閉鎖されていますが、同じサイズのレプリカで古墳の内部を見ることができます。



再現された壁画。四神図(青龍、白虎、朱雀、玄武)の壁画は高句麗の影響を受けたものと考えられています。そういえば、日本の飛鳥の古墳にも同じような壁画がありますね。ちなみに日本で四神を描いた古墳は、高松塚古墳とキトラ古墳があります。



壁画のある1号古墳。一般公開され劣化したため、現在は壁画の保存のために閉鎖されています。



内部は温度や湿度が管理されているっぽいですね。



【陵山里古墳群】
住所:忠清南道 扶余郡 扶余邑 陵山里 16-1(충청남도 부여군 부여읍 능산리 산 16-1)
電話:041-830-2521
アクセス:ソウルの南部ターミナル(地下鉄3号線南部ターミナル駅)で扶余(プヨ)行きのバスに乗車し、扶余市外バスターミナルで下車。(約2時間30分所要)
扶余市外バスターミナルからタクシー(約5~10分所要)
入場料:大人1,000ウォン


韓国観光公社在韓日本人ネットワーク
facebook→http://www.facebook.com/japannetwork
ブログ→http://www.ameblo.jp/ktojapannetwork/



関連記事

コメント

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




月別アーカイブ