2015/06/17
陵山里古墳群(ヌンサンニコブングン)
先週末に参加した韓国観光公社主催の在韓日本人ネットワークブログ記者団モニターツアー。扶余(プヨ)・公州(コンジュ)1泊2日の旅の様子を少しづつ更新しています。扶余には、百済時代の古墳が点在しています。その中でも百済の王陵と伝えられている陵山里古墳(ヌンサンニコブン)は、規模が大きく保存状態が非常によい古墳です。

古墳群の入口にある百済古墳模型展示館へ。

陵山里寺址の模型、百済王族たちのイメージ衣装パネルが展示されています。

国宝287号「百済金銅大香炉」のレプリカ。1993年に陵山里古墳群の隣にある陵山里寺址から出土しました。1993年って、つい最近ですね!本物は国立扶余博物館に展示されています。
蓋の最頂部に鳳凰、鳳凰の下では5人の楽士が楽器を演奏しており、5つの山嶺に鳥、胴部は全体が蓮の花のつぼみの形で、脚部には龍がいます。

朝鮮半島で見ることができなかったはずの像や猿の姿が確認できるのも興味深いです。

展示館の前の陵山里寺址(ヌンサンニ・サジ)は、発掘が終わり復元工事中。
ブルーシートで覆われた小高い部分が扶餘羅城(城壁)跡。城を守る魔除け的な意味で城壁の外に墓が作られたとか。

陵山里古墳群公園の一角に2つ並んでいる墓は、百済滅亡の際に唐に連れて行かれた義慈王とその王子である扶余隆の墓。義慈王は長安でなくなったが、墓が確認できないそう。そこで、長安から土を運び、ここに新しく墓を作ったというもの。ということは、本物の墓ではないのですね。

陵山里古墳群は、山のような7つの古墳があります。百済が今の扶餘に遷都したときの王達の王陵と伝えられていますが、ほとんどの古墳が盗掘され副葬品はほとんど残されていません。

陵山里古墳の1号墳では、百済の古墳ではほとんど目にすることができない四神図壁画が発見されました。本物は現在閉鎖されていますが、同じサイズのレプリカで古墳の内部を見ることができます。

再現された壁画。四神図(青龍、白虎、朱雀、玄武)の壁画は高句麗の影響を受けたものと考えられています。そういえば、日本の飛鳥の古墳にも同じような壁画がありますね。ちなみに日本で四神を描いた古墳は、高松塚古墳とキトラ古墳があります。

壁画のある1号古墳。一般公開され劣化したため、現在は壁画の保存のために閉鎖されています。

内部は温度や湿度が管理されているっぽいですね。

【陵山里古墳群】
住所:忠清南道 扶余郡 扶余邑 陵山里 16-1(충청남도 부여군 부여읍 능산리 산 16-1)
電話:041-830-2521
アクセス:ソウルの南部ターミナル(地下鉄3号線南部ターミナル駅)で扶余(プヨ)行きのバスに乗車し、扶余市外バスターミナルで下車。(約2時間30分所要)
扶余市外バスターミナルからタクシー(約5~10分所要)
入場料:大人1,000ウォン
韓国観光公社在韓日本人ネットワーク
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