2015/11/23
江原道(カンウォンド)の最も美しい邸宅「江陸船橋荘(カンヌンソンギョジャン)」
平昌から江陸までバスで約40分ほど移動し「江陸船橋荘(カンヌンソンギョジャン)」へ。江原道地域で最もきれいに残されている朝鮮時代の貴族・両班(ヤンバン)の邸宅です。朝鮮時代の貴族の生活様式がわかる文化財であり、重要民俗資料第5号に指定されています。鏡浦湖が現在よりも大きかった当時、出入りするのに船を利用したため、船橋荘と呼ばれるようになったそうです。
ハングルの父ともいわれる世宗(セジョン)大王の兄である孝寧大君(ヒョリョンテグン)の子孫、李乃蕃(イ・ネボン)がイタチを追いかけてこの場所に辿り着き、邸宅を建てたそうです。そして、現在も子孫が住んでいます。
まず入口を入ると、右手に東屋「活来亭」が見えます。東屋の前には蓮池と、松を植えた丸い島が造られています。

今は蓮は枯れてしまっていますが、蓮の花が一面に咲く素晴らしい光景を想像することができます。




外から中が見えないように建てられています。


小さな部屋がたくさん並んでいます。この部屋は、宿泊施設として使われていたそうです。

1815年に建てられた悦話堂(ヨルファダン)は、当主の居住空間であり、客室として使われていた建物。家族がこの場所に集まり、楽しく会話を交わすという意味を込めて、悦話堂と名付けられました。韓国の他の伝統家屋には見られない様式のテラスは、朝鮮時代末期にロシアの公使館から贈られたという銅製のロシア式ひさしが特徴。

こちらの藁葺き屋根の東屋は、庶民の暮らしや苦労を共感するために建てられたもの。

裏手には松林の散策路があります。

船橋荘の後で訪れる黒竹軒(オジュッコン)も黒竹が有名ですが、こちらの林にも黒竹がたくさん生えていますね。

松の木の一部がまるで走るイタチの姿に見えるとガイドさんが教えてくれました。どの部分かわかりますか?

赤松が多いらしいです。松茸も取れるのかな?

塀から覗いてみたら、生活感のある建物。こちらで子孫の方が暮らされているのですね。失礼いたしました。

船橋荘では、ドラマ「宮(クン)」や「黄真伊(ファンジニ)」などの撮影も行われたそうです。韓屋に宿泊することもでき、伝統料理や茶道など様々な体験プログラムもあるそうです。こんな素敵なところでゆっくりと過ごしてみたいものです。

【江陸船橋荘(カンヌンソンギョジャン)】
■住所:江原道 江陵市 雲亭キル63 [雲亭洞](강원도 강릉시 운정길 63 [운정동])
■電話番号:033-648-5303(観覧案内)/ 033-646-3270(体験のお問い合わせ)
■お休み:旧正月、秋夕(チュソク)当日
■観覧料:5,000ウォン
■アクセス:①東ソウル総合バスターミナルで江陵(カンヌン)行きバスに乗車し、江陵バスターミナルで下車。(約2時間40分所要)。②江陵バスターミナルで下車後、タクシーに乗車し船橋荘へ(約15分所要)。
■ホームページ→http://www.knsgj.net/
- 関連記事
-
- 朝鮮戦争の激戦地「鉄原(チョロン)平和展望台」 (2016/01/04)
- 鉄原(チョロン)渡り鳥の飛来地で鶴ウォッチング (2016/01/04)
- DMZ鶴ウォッチングツアーで利用する豆腐料理専門店「イェッコウルスンドゥブ」 (2016/01/03)
- DMZトレインで韓国最北端の駅「白馬高地(ペンマコジ)駅」へ (2016/01/02)
- 6年振りにナミナラ共和国に上陸 (2015/12/09)
- 南怡島(ナミソム)船乗り場前「春川名物タッカルビ・マックッス 」 (2015/12/09)
- 冬ソナの舞台「南怡島(ナミソム)」貧乏ツアー (2015/12/08)
- 江陵(カンヌン)名物料理カムジャオンシム (2015/11/24)
- 韓国紙幣の肖像画となった偉大な親子の生家「烏竹軒(オジュッコン)」 (2015/11/23)
- 江原道(カンウォンド)の最も美しい邸宅「江陸船橋荘(カンヌンソンギョジャン)」 (2015/11/23)
- 2018年冬季オリンピック開催地「平昌(ピョンチャン)アルペンシアリゾート」 (2015/11/22)
- おいしい食事付きでお得!「2018年冬季オリンピックの開催地!江原道(カンウォンド)平昌(ピョンチャン)と江陵(カンヌン)めぐりツアー」 (2015/11/22)
- 1泊2日江原道(カンウォンド)の旅2日目 (2011/10/31)
- ホリデイインアルペンシア平昌(ピョンチャン)リゾートに宿泊 (2011/10/31)
- 1泊2日江原道(カンウォンド)の旅 (2011/10/31)
コメント