2015/11/23
韓国紙幣の肖像画となった偉大な親子の生家「烏竹軒(オジュッコン)」
続いて訪れたのは「烏竹軒(オジュッコン)」。五千ウォン札に描かれている朝鮮時代の学者である栗谷李珥(ユルゴッ・イイ)と、その母で五万ウォン札に描かれている申師任堂(シンサイムダン)の生家です。
入口を入ると、栗谷李珥(ユルゴッ・イイ)の銅像があります。

境内は烏竹軒をはじめ、文成祠、サランチェ、御製閣、栗谷記念館、江陵市立博物館などがあります。



そしてこちらは、旧五千ウォン札の裏に描かれている景色。

ここから撮ると同じ写真が撮れるというフォトポイントもあります。

烏竹軒(オジュッコン)は朝鮮時代初期の建築物です。建築史跡の面において重要性を認められ1963年に宝物第165号に指定されました。

烏竹軒(オジュッコン)の右側の部屋、夢龍室(モンリョンシル)で栗谷李珥が生まれたとされています。申師任堂が黒く輝く龍の夢を見た後、栗谷李珥を産んだという話から夢龍室と呼ばれているそうです。

詩、絵、書道に堪能な朝鮮時代最高の芸術家でもあり、韓国の良妻賢母の代名詞としても知られる申師任堂。この方が五万ウォン札の肖像画の方です。

さるすべりの木は、花の咲く期間が100日間もあるということから百日紅とも呼ばれ、烏竹軒を守る守護木です。

樹齢600年と推定されています。隣には同じく樹齢600年の梅の木もあります。

「烏竹軒」の由来は、建物の周辺に生い茂っている黒竹からきているそう。

朝鮮時代は「男女有別」という儒教の考え方から、家族でも男女は分かれて生活していており、舎廊棟(サランチェ)は男性、母屋(アンチェ)では女性が暮らしていました。本来はつながっていたのですが、工事をした際に分離されました。

オンドル部屋や板の間、炊事場などがあります。



こちらの御製閣(オジェガッ)は「イ・サン」でも有名な朝鮮王朝第22代王の正祖(チョンジョ)により1788年に建てられました。

学問を始めたばかりの人を教えるために栗谷李珥が書いた擊蒙要訣(ギョックモンヨギョル)、栗谷李珥が使用した硯(すずり)が保管されています。


日本人の私にはあまりピンと来ないのですが、この写真を見て「本物?」とゴンさんが反応していました。韓国人にとっては親しみを感じるものなのかもしれないですね。




今回は時間の都合上、見学することができませんでしたが、栗谷記念館(ユルゴッキニョムグァン)には栗谷李珥の書や申師任堂の画などが展示されています。
烏竹軒と江陸船橋荘は近くにあるので、ぜひセットで訪れることをおすすめします。
【烏竹軒】
■江原道 江陵市 栗谷路 3139番キル24 [竹軒洞](강원도 강릉시 율곡로 3139번길 24 [죽헌동])
■電話番号:033-660-3301(烏竹軒市立博物館)
■休み:1月1日、ソルラル(旧暦1月1日)、秋夕(旧暦8月15日)※文成祠は常時開放
■観覧料:3,000ウォン
■アクセス:①東ソウル総合バスターミナルで江陵(カンヌン)行きバスに乗車し、江陵バスターミナルで下車(約2時間40分所要)。②江陵バスターミナルで下車後、タクシーで烏竹軒へ(約10分所要)。
■ホームページ→https://ojukheon.gangneung.go.kr/museum/main.jsp
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