南原(ナムウォン)の漆器

全羅北道の南原(ナムウォン)に1泊2日で行ってきました。ソウルから南原へは、バスで3時間ほど。まずは南原市漆塗工芸館を見学します。



南原は、智異山(チリサン)の良質で豊富な資源を調達できることもあり、早くから木工芸産業が発達し、漆器の生産地として有名です。南原の古寺である実相寺(シルサンサ)の僧侶がパル(鉢盂)という食器を作る技術を伝えたことから始まり、1,300年の歴史があるとか。

南原市漆工芸館は、地元の伝統を誇る木工芸や漆工芸の継承と発展のために、漆製品を展示しています。



木をスライスしたものから段々と漆塗りの器へと変わっていく工程が、展示されています。







館長さんです。こう見えて(失礼)素晴らしい技術を持つ凄い方のようです。もっとお話を聞きたかった。日本の漆塗り技術のことも褒めていらっしゃいました。



展示室では、見事な漆器や螺鈿(らでん)細工の工芸品を展示販売しています。



色鮮やかですね!









螺鈿の細かいキラキラの模様は、アワビの貝殻の内側を細かく切って貼ってあるのです。想像するだけでも、気の遠くなる作業ですよね。



大きなお皿の白い花模様は、細かくした卵の殻が使われています。完成まで6ヶ月ほどかかるのだそうです。



僧侶が食事に使う入れ子の器パル。少ない荷物で旅ができるよう考えられてこのような形になったらしく、パルのほとんどがここ南原で作られるそうです。ちなみに5個セットで44,000円。30個重なるものもあり、イタリアで賞賛されました。30個セットは66万円だそうです。





壁にはとても大きな作品が飾られています。



畳の部屋に置いても違和感が無さそうです。韓国と日本は通じるものがありますよね。



南原の漆塗り木器は天然の漆を使うので虫がつかない。防水や殺菌に優れ、地面に埋めても腐らない優れた保存性があるのだそうです。

調べたところによると、現在、南原の10カ所の工房で漆塗り木器が製作されており、大部分が100年以上代々家業として木工芸を営んでいるとか。製作される木器は祭器、鉢盂、スプーン、木製食器、菓器などなど。

このような素晴らしい技術をもっとたくさんの人に知ってもらい、継承していって欲しいと思いました。私も安い使い捨てではなく、良いものを長く使う人になろうと思います。

【남원시옻칠공예관(南原市漆工芸館)】
住所:전라복도 남원시 요천로 1234-5(조산동)
電話:063-631-5725
観覧料:無料
観覧時間:9:00~18:00
休館日:月曜日

関連記事

コメント

韓国の漆器。

japanで漆器、chinaで磁器みたいな勝手なイメージを持っていたので韓国に漆器があることに驚きました。面白い記事を、ありがとうございました!

Re: 韓国の漆器。

カイカイ反応通信愛読者様
こちらこそ、コメントをありがとうございます。
同じアジアなので、何かと通じるものがあり、おもしろいですね。
非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国のソダン出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

最新記事

PR