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韓国反日教育の現場「西大門刑務所」

結婚前、6年前の2010年3月に韓国を訪問した際、ゴンさんと韓国人の友人何人かと一緒に行った西大門刑務所。当時、西大門刑務所に展示されていた日本の残虐な行為が受け入れられなかったこと、日本人としてこの場所にいるのがつらかったこと、ゴンさんがなぜ私をここに連れてきたのか?いろんなことを考えて涙が出ました。それ以来、思い出したくもない大嫌いな場所。そんな西大門刑務所に再び訪れました。

実際、結婚後2年目くらいまでは、日韓の歴史問題について話し始めると、埒が明かず、しまいには大げんか、離婚まで考えたことも何度かあります。当時のゴンさんには少なからず反日感情はあったと感じるし、私は歴史についてほとんど無知で、無関心でした。日本人の無関心が、韓国人をムカつかせるらしいです。私たち日韓夫婦の夫婦喧嘩と言えば、お互いの問題が原因ではなく、ほぼ日韓問題が原因。ばかみたいです。結局のところ、日韓問題は個人で話し合って解決できる問題ではないです。ここ数年はけんかはしなくなりました。

2015年12月末、約6年ぶりの西大門刑務所。



韓国語の説明を聞きながら2時間かけて西大門刑務所をガイドしてもらえます。でも、大勢の韓国人の中に混ざって説明を聞くのは居心地が非常に悪い。その前に、説明が理解できるほど韓国語がわかりません。



西大門刑務所は、朝鮮半島では始めての近代的刑務所として「京城監獄」の名称で、日本政府が1908年に建築。日本植民地時代に朝鮮半島に設けられた刑務所の中で最大規模の刑務所。1912年に「西大門監獄」、1923年に「西大門刑務所」に名称が変更。ここは日本統治時代には独立運動家を収容し、第二次大戦後は韓国政府が使用しました。1987年に刑務所が別の場所に移転し、1998年から歴史館として一般公開されています。



施設内は、主に「歴史館(旧保安課庁舎を改築)」「獄舎」「野外展示場」の3つに分かれており、歴史館の1階と2階には独立運動や日本の植民地時代に関する資料が多く展示され、地下拷問室には、当時の日本による指拷問、水拷問、箱拷問、壁棺拷問など、拷問の様子を再現した蝋人形などが展示されています。以前はかなり残酷な蝋人形が展示されていましたが、一部の蝋人形は撤去されたそうです。

当時使われていた実際の獄舎です。一部の監房では、監房の中に入ることもできます。









韓国人の若者や家族連れ、子供達が学習のためにたくさん訪れていました。中には、学生と先生らしきグループもいて、外のベンチで激しく勉強会をしていて、圧倒されました。



扇型の迷路のような隔壁場は収監者を運動させた場所。壁と壁の間の道は人が一人やっと通れるほどの幅で、収監者同士が運動中に話をできないようにするためだったとか。また監視しやすくするため全体が扇形になっています。1920年に建てられ、1988年撤去されましたが2011年復元されました。



男性用獄舎は復元でなく保存されているものですが、女囚獄舎は復元されたもの。2009年に発見された設計図面を元に2011年復元、2013年に展示館として開館。ここでは特に著名な女性独立運動家であった柳寛順(ユ・グァンスン)に関する展示。当時まだ10代だった彼女も拷問の末亡くなられたそうです。

敷地内の隅っこに、塀に囲まれて木造の建物があります。この建物は、1923年に建てられた死刑場の実物。中には椅子があり、その上に首吊りのロープが下がっています。首を吊って処刑されると、遺体が地下室に落ちる仕組みになっています。

処刑場の裏には、屍躯門(シグムン)と呼ばれるトンネルがあります。処刑した遺体を刑務所の外にある共同墓地まで運ぶ為の秘密通路として作られたそうです。トンネルは終戦後日本によって埋められたが、約40mを発掘して復元されました。

過去のことでもあり、100%事実だとは思いたくありませんが、こちらの展示を見たら反日感情が起こるのは当然。なぜ、韓国人が反日感情を持ち続けるのか理解することができます。2回目の訪問は、心の準備ができていただけに前回に比べるとましですが、韓国人と一緒にこのような場所に行くのは私にとって拷問です。

これまで、日韓問題についてブログではあまり触れたくなかったのですが、今回は記事にしてみました。普段は写真をたくさん撮るのですが、ここでは、写真をあまり撮っていませんでした。



【西大門刑務所歴史館】 
住所:서울특별시 서대문구 현저동 101
電話番号:02-363-9750~1
営業時間:夏季(3月~10月)9:30~18:00、冬季(11月~2月)9:30~17:00(30分前まで入館可能)
休業日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、1月1日、旧正月、秋夕

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コメント

まあ、こういうのもアリですよね。

不謹慎ですけど、日韓お互いガンガン意見を述べて喧嘩したほうが良いと思うんですよね。
日本とアメリカが、戦後比較的仲良くやれているのも戦争でめちゃくちゃに喧嘩したというのも理由としてはあると思いますから。雨が降って地かたまるというか。
そういう意味ではこういう刑務所展示もアリだと思いますし、反対に日本で韓国に対してヘイトスピーチデモやったりするのも、暴力沙汰につながらない限りは、ワタシは認めるべきだと思っています。参加はしませんけどね。

日韓の間にも
もちろん問題はあるだろうけど
一方的に日本がいかにも悪いと言うのはおかしい

韓国は残虐な事をベトナム戦争でしたにも関わらず、その残虐な行為も全て日本がもたらし結果かな?
目を塞ぎたくなるようなベトナムでの韓国人の行為。
まずは我がふりみて
我が身を綺麗にしてから日本に意見すべき

フィリピンでもタイでも現在だよ!今現在、横柄な態度で嫌煙されているのは韓国人

過去を振り返るより、今現在どんな状況なのかまずしるべしだと思うけどな

追記

過去を振り返るなとは言わないけど、その事を蒸し返してどんな未来があるんだろ?
戦争を知らない私たち世代が、過去に悲惨なことがあった。そして、今現在、そんな世界にならないように努力する。友好的にしようと思う気持ちを消し去るのは今現在の韓国の対応。以前は何も思わなかったけど、今現在は、日本人だとどの国でもアピールを自分からする。そうじゃなければ、日本人である私は異国で厳しい目を向けられる。それは今現在の韓国の人は知っているんだろうか? 切ない現実

Re: まあ、こういうのもアリですよね。

カイカイ反応通信愛読者様
いつもコメントありがとうございます。
日本人男性には反感感情を持った方が多いと思うんですが、こういう意見を聞けてうれしいです。
ネット上では韓国バッシングが凄いですが、実際、韓国人と向き合って言いたい事言い合うのも良いかもしれないですね。
実際、私も時々韓国人と言い合ってます。お互いの言い分がありますからね。
時間はかかっても、お互い悪いことは悪いと認め、歩み寄っていきたいです。

Re: 追記

反日感情をわざと起こさせるような教育は、本当にやめて欲しいね。
でも、実際に私が知り合った韓国人は仲良くしていきたいと思える人が多いんだよ。
マナーの悪い韓国人ももちろんいっぱい目にする。韓国でやってる分にはまだいいんだけどね、みんな慣れてるから。違うか、慣れてるから周りが同じようなことやっちゃうとも言える。海外出て行っても、国内にいる時と同じマナーの悪いことやってるから恥ずかしいわ。10年くらいすれば変わるかな?
海外で日本人代表として同じように思われないように、日本人の良い面たくさんアピールしてもらえるとありがたいです!

Re: タイトルなし

こぶたさん
韓国の教育現場では、ベトナムの歴史は教えてないかもしれない。 いかに日本が悪いことをしたかは徹底的に教えていて、洗脳されているとは感じる。
韓国人がどんどん外国に出て、客観的な目線で自国を見たときに反省する面はあると思うよ。客観的な目で見ていない韓国人ももちろん多いけど、私は自分の国の恥ずかしい面を変えられなくて、苦しんでいる韓国人を知ってる。 でも、日本人にも恥ずかしい人いっぱいいるよね。
地球上に善良な人しかいなければいいのにと本気で思うわ。
もし韓国人の友達がいたら、ぜひ直接言いたい事を言ってみて欲しいな!

反省

素敵レポート、ありがとう。

みきちゃんなりの悲しみ、憤慨もあるでしょうが、わしの考えは・・・

「韓国」は秀吉にはじまり、戦前まで「日本に侵略」された歴史あり。その逆の時代はなし。

つまるところ、加害者は日本で、韓国は被害者。被害者の泣き声が大きいという資格は加害者になし。

「殴られたほうの恨みは、消えにくい」

そうした歴史観光施設を見て、そのことを、もっと多くの日本人が学んだほうがいい。

昨今、「そういうことはやっていない」という声が、日本にでているが、それは日韓友好を害するだけ。

多くの国民が、韓国に出かけ、真摯に歴史から学んで欲しいと切に思います。

Re: 反省

敬助さん、その通りだと思います。
日本は他の国になったことは今まで1度もなく、ずっと日本なので、日本と韓国は全然立場が違います。
やったほうは忘れても、やられたほうは忘れないと思います。
学校では、日韓の歴史についてあまり詳しく習った記憶がないんですが、確かにもっと勉強した方がいいと思いますね。

こんにちわ。私もここ、前からずーっと気になっていて行ってみたかった場所でしたが、なかなか行く機会がありませんでした。
歴史を学ぶ良い機会だと思って行ってみようかな。
慰安婦問題も一応解決?したようですし、日韓関係も徐々に良くなっていきますように!

Re: タイトルなし

ありすさん、ぜひ一度、見に行ってみてください。
私は、当時、あまりにもショックで、私を連れて行った夫のことをかなり恨みましたけど。
同じ日韓夫婦、悩みは多いと思いますが、お互い無理せず頑張りましょう!

私も

昔の彼氏との別れた原因はこれです。
なんども、なんども、喧嘩して、、。
私は韓国人が信じている歴史を否定もしませんが、肯定もしません。でも、自分の信じていることをまげようとも思いません。それに、自分の信じている真実に対しても、実際にみたわけじゃないし、『昔、こうだったらしい。』としかいいません。でも、韓国人は『こうだ!こうだった!ひどい!』と自分がみたかのように、100%自分を信じ込んでいます。だから、私が彼らとちがうことをいうと切れられますし、、、ほんとうやっかいですよね、、、
最近オバマが広島訪問で、謝罪にあたいするやらしないやらテレビでやってますが、日本人は原爆落としたアメリカに『アメリカ憎い!』と本当におもっているでしょうか?誤って欲しいとかおもってるんでしょうか?それよりも、あの歴史を勉強したときにおもう感情って『原爆は恐ろしい』『二度とおきてはならないことだ』というきとちですよね、、、教科書もアメリカを悪く悪くかいてはないとおもいます。。。
小学生に半日絵画をかかせたり、竹島の絵かかせたりしてたら、そんな大人にそだちますよね、、、。伝統芸能の中でも、恨み文化があるという文化、国民性もありますが、1番は教育ですよね、、、その、教育受けた人がまた、こういう施設を管理したり、自分のイメージもいれて作ったりするから、、、それが、捏造というより、これが真実とおもいこんでるから、、、やっかいです。
毎回ながながすみません。

Re: 私も

かぽんさんも!日韓夫婦の共通の悩みですね!今はうまくいっているのは、夫が変わってくれたのが大きいです。夫が日本で暮らしたことで意見の違いがなぜ起こるか気づいたようです。

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プロフィール

miki

名前 : miki

好きなもの:旅行、古いもの、ハンドメイド、節約、変なもの、おいしいもの、市場

タイ・バンコクの安宿で出会った9歳年下貧乏韓国人ゴンさん(Park Kunwoo)とスピード結婚。結婚当時は夫婦共に無職、夫の全財産は約2万円でした。

2004年〜初めてのタイバックパック旅行でタイにはまり、東南アジアを中心に一人旅をするように。

2009年12月〜バンコクの安宿で、日本語ペラペラ9才年下の韓国人ゴンさんに出会い一目惚れ。プロポーズされ、約2週間交際。

2010年3月〜3ヶ月ぶりにゴンさんに会うため韓国へ。韓国で約3週間交際。35歳の誕生日に籍を入れることを目標に、2人で日本へ。

2010年4月〜日本に帰国した翌日、家族全員に紹介しないまま入籍。愛知県一宮で新婚生活がスタート。

2010年9月〜台湾、スリランカ、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、タイ、ラオス、中国などの国々を夫婦で放浪。その後しばらく別居。

2011年12月〜ゴンさんはインドでガイドとして働くことになりインドへ。私も後からインドへ。

2012年3月〜ゴンさんが痔になり、急遽タイの病院へ。しばらくタイで静養生活。

2012年4月〜ゴンさんは韓国、私は日本へそれぞれ帰国し、しばらく別居生活。

2012年6月〜ゴンさんがソウルで勝手に物件契約。仕方なくアジアン雑貨店「南山アソーク」をオープン。

2012年12月〜南山アソーク閉店。夫婦でインド旅行。

2013年3月〜ゴンさんはニュージーランドへ。約半年間の別居生活。

2013年9月〜ついに韓国で部屋を借り定住。家賃は月23万ウォン。

2014年3月〜私達夫婦の出会いから結婚、放浪、貧乏生活などのエピソードが書籍に。韓国ソダム出版よりPark Kunwoo著「글로벌거지부부(グローバル乞食夫婦)」出版。

2014年6月〜ソウルに残るタルトンネ(貧民街)に引っ越し。家賃不要のチョンセ物件でのんびりとした生活が始まる。

2014年12月〜ソウルの寒さから逃れるため、約3ヶ月間、夫婦で台湾徒歩一周。

2015年3月〜Park Kunwoo著「글로벌거지부부」翻訳版が台湾で出版される。

2015年5月〜ゴンさんが韓国の大手旅行会社で添乗員として働きはじめ、貧乏脱出。

2016年5月〜ゴンさんは自由に生きることを選択、大手旅行会社を辞める。

2016年9月〜ゴンさんは添乗員、私はツアー客としてスペインサンティアゴ巡礼ツアーに参加。フランスのサン・ジャン・ピエド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800kmの巡礼路を踏破。

2019年4月〜韓国ソダム出版からゴンさん(박건우)の新刊「느리게 천천히 가도 괜찮아」出版。タイトルの日本語訳は「のんびりゆっくり行っても大丈夫」です。私たち日韓貧乏夫婦の台湾一周徒歩旅行記(韓国語版)です。

2019年11月〜YouTube配信中!




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